介護職の方に限った話ではないのですが、年齢の離れた人と会話を盛り上げるのはなかなか難しいことです。
「ジェネレーションギャップ」という言葉があるように、流行った歌やテレビ番組、ファッション、政治、社会問題なども自分が一番影響を受けたものは世代によって変わってくるもの。
基本的には同年代と会話をする際には話題が共有しやすく、年齢が離れれば離れるほど話題の共有が難しくなります。
だからと言って、年齢が離れた相手と会話を楽しむことができないというわけではありません。
介護職の方が高齢の利用者さんと楽しく会話するためのポイントをご紹介します。
ジェネレーションギャップを感じるのは高齢者も、高齢者に接する介護職も同様です。
例えば、介護職が「最新のニュースだから知っているはず」と思って話題にしても、何のことかわからないという顔をされてしまうこともあります。
後で実はテレビもインターネットもあまり見ない人で、情報収集の方法に違いがあったことを知るということはよくあることです。
会話を楽しむためには、まず相手が「話す」のが好きか「聞く」のが好きかを見極めるのが大切です。
話し好きな方はいろいろな話題を提供してくれるので、自分が知らないことも「そうなんですか?
それで、どうなったんですか?」といった感じで話を掘り下げれば良いですし、知っている話題であれば自分の考えなども交えつつ会話を盛り上げましょう。
内容が難しい場合もしっかりと聞き手に回る意識を持っていれば、高齢者も悪い気はしないはずです。
この場合、無理に自分からも話そうとして相手の話を遮らないようにすることが大切です。
自分から話すよりも聞く方を好む方と会話する場合は、あらかじめ話題を用意しておきましょう。
長く付き合いのある利用者さんなど、趣味や好みをある程度理解している相手ならば話題の提供に困ることはありませんが、初対面や付き合いの浅い方に対しては難しいこともあると思います。
そんな時に心がけてほしいのが、「世代を超えた話題」です。
例えば、健康に関する話題などが良いですね。高齢になればなるほど健康に対する不安は大きくなるもの。
最新の健康ネタや美容ネタは高齢者にとって興味をひかれる話題です。
テレビや雑誌などでちょっとした豆知識を仕入れておくと話題作りに役立ちます。
また、出身地や思い出の地に関連する話題も効果的です。
過去を引き出す話題として故郷や長く過ごした地に関する話題は、利用者がどんな環境でどんな生活をされていたかを介護職の人が知るきっかけにもなるのでおすすめです。