高齢化が進む現代社会において、介護職の需要は今後ますます高まっていくと考えられます。
長く続けていける仕事として、未経験から介護職を志す人も少なくありません。
「介護の仕事に興味があるけど、自分に向いている仕事だろうか?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、介護職に向いているのはどんな人なのかについてお伝えしていきます。
どんな仕事でも、その仕事を好きでやりがいや誇りを感じて取り組むことができるというのは、続けていくために最も大切な要素です。
介護職も同様です。
「介護の仕事が好き」
「お年寄りと接するのが好き」
「人の役に立てるのがうれしい」
といった気持ちを持てる人は、やはり介護の仕事に向いていると言えるでしょう。
介護の仕事をしていく上では、体力や精神力が求められます。
好きなだけでやっていける仕事ではありませんが、好きだからこそがんばりがきく場面は多いはずです。
介護職は人間相手の仕事です。
介護の対象者であるお年寄りはもちろん、そのご家族とも十分なコミュニケーションが求められます。
仕事仲間との連携が必要になるケースも多いでしょう。
人と接することが好きでない人には、介護職は向きません。
それに加えて、大らかな気持ちや粘り強さも求められます。
どんなに一生懸命やっていても、時には対象者の方を怒らせたり、ご家族から苦情がきたりすることがあるものです。
真摯に受け止めるのはもちろん大切ですが、くよくよと落ち込んでしまったりストレスを溜めこみすぎては身が持ちません。
上手に気持ちを切り替えてやっていける大らかさや、「仕事だから」と割り切って考えられるさっぱりとした性格であることが期待される仕事です。
介護の対象者であるお年寄りは、痛みや悩み、困りごとなどを抱えていることが多いです。
介護職には、相手の話によく耳を傾け、
「どんなことに困っているのか」
「どんな痛みがあるのか」
「どうしてほしいのか」
などといった点を相手の立場に立って判断する力が求められます。
つまり、思いやりの気持ちを持って、細やかな気配りができる人が介護職には向いているということです。
ただしこうした対応については、介護の仕事をしていくうちに自然とできるようになっていく部分であるとも言えます。
「気配りできる自信がないから」と介護職をあきらめる必要はありません。
最初にお伝えした通り、やはり最も大切なのは介護の仕事にやりがいを感じられるかどうかだと思います。