こころコラム

Vol.40 心身の負担を減らそう! 介護職の「夜勤」との付き合い方

デイサービス以外の介護施設には、夜勤があるのが一般的です。

夜勤の日は通常なら眠っている時間帯に起きて仕事をすることになるわけで、当然ながら生活のリズムが乱れ心身への負担も生じてしまいます。
夜勤シフトで働く人は、できるだけ早く自分に合う「夜勤との付き合い方」を確立していくことが大切です。

今回は、介護職の夜勤との付き合い方のコツをご紹介します。

介護職の「ロング夜勤」と「ショート夜勤」

夜勤の時間帯は施設によって異なりますが、大きく「ロング夜勤」と「ショート夜勤」の2種類に分けることができます。

ロング夜勤は従来型の施設に多いタイプの夜勤シフトで、夕方(17時頃)から翌朝(10時頃)までの17時間拘束で2日分勤務となるもの。
夜勤明けの翌日が公休となります。
拘束時間が長いのが大変ですが、夜勤明けの日を挟んで翌日が休みとなるため、比較的生活リズムを調整しやすいと言えます。

ショート夜勤はユニット型施設に多いタイプで、夜(22時頃)から翌朝(7時頃)までの9時間拘束となるもの。
夜勤明けの日が公休扱いになります。勤務自体は短いのですが、夜勤明けの日が休みとなるため、生活リズムを取り戻すのが難しく疲れが取れにくいと感じる人が多いようです。

ロング夜勤とショート夜勤それぞれ一長一短ありますが、いずれのタイプでも夜勤前後の睡眠のとり方を工夫するのが大切です。

夜勤との付き合い方、3つのコツ

・夜勤入りの日は時間を調節して昼寝する
午後の仮眠すなわち「昼寝」には、夜の睡眠を先取りする効果があることがわかっています。
50分から120分程度の昼寝をすることで、夜勤中の眠気が少なくなるという研究結果があります。
夜勤前後の睡眠をいつとるかは人によって異なると思いますが、夜勤入りの2時間ぐらい前までに昼寝するように時間を調整することをおすすめします。

・夜勤中にもできるだけ仮眠をとる
仕事の忙しさなどによっては難しい場合もあると思いますが、休憩時間がある場合には少しでも仮眠をとることを心がけましょう。
仮眠できない場合には、椅子に座って5分目を閉じるようにするだけでも、脳を休める効果があります。
仮眠後はコーヒーなどカフェインを含む飲み物を飲むとすっきりと目が覚めます。

・夜勤明けは強い光をできるだけ避ける
日光などの強い光には脳を覚醒させ、眠気を覚ます働きがあります。
夜勤明けにぐっすり眠るために、勤務後はなるべく明るい光を見ないように工夫しましょう。

帰宅時用にサングラスを用意しておくのがおすすめです。
また、スマホなどもできれば見ないようにすると良いでしょう。

寝室には遮光カーテンなどを使用することで快眠を得やすくなります。
ショート夜勤で翌日が勤務の場合は、夜眠れるように午後2時頃までには起きるようにします。

以上、介護職の夜勤との付き合い方のコツをご紹介しました。
夜勤シフトで生活リズムがうまく作れないという人は、ぜひ参考にしてみてください。

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