看護師は、男性看護師も増えつつある現在ですが、やはり主流は女性が多い職業です。
結婚や出産などのライフイベントを機に職を離れる人も多くいますが、その一方で復職を望む人も多くいます。
しかし、医学は日進月歩ですから、昨日の知識が今日は役に立たないという状況は日常茶飯事です。
そのため、ブランクがあると復職を躊躇うこともしばしばあります。
ブランク期間がある人が看護師へ復帰するときの注意点などを紹介します。
ブランクが3年になると全く役に立たないとさえ言われている看護職ですが、医療界の人材不足は相当深刻なものになっていますし、看護資格を持っている人の需要は医療界を飛び越えて増える一方です。
そのため、ブランクがあっても復職できるように支援を行なう病院も増えてきました。
また、人材を確保できるように看護師へ配慮する病院も増えており、自身の生活スタイルに合わせて勤務することもできるようになっています。
病院以外でも、看護師への復帰を支援するところが増えています。
看護師のための復職セミナーも多く開催されるようになっているので、それを積極的に利用することで、ブランク期間の知識などを埋めることができるでしょう。
また、医療関係の雑誌を常に読んでおくと、知識面においてブランクのハンデは少なくなります。
スキルに関しては現場にいないと、錆びてしまう一方ですから、現在の自分のスキルがどの程度になっているかを把握するためにもセミナーなどを積極的に利用するのが良いでしょう。
自分のスキルがどの程度になっているかが把握できたら、現場でできることとできないことの判断もつきますし、採用後に勘が鈍っていることに戸惑うようなことも少なくなるでしょう。
医療現場への復職に戸惑いがあるようであれば、介護施設への復職を考えてみてはいかがでしょうか。
病院はあくまでも治療をすることが目的ですが介護施設はあくまでも生活の場です。
その為、医療現場ほど高度なスキルを求められない傾向にありブランクのある方にはオススメです。
また、お子さんのことを考えるとなかなか復職に踏み切れない方にも、介護老人保健施設以外の介護施設であれば日勤のみの仕事も多くあります。
こういった施設を選べば、お子さんを1人にさせてしまう時間も少なくて済むでしょう。
さらに医療現場よりも介護施設の方が利用者とのコミュニケーションをたくさん取る機会に恵まれていることから、より1人1人と向き合うことができます。
看護職に限りませんが、キャリアだけを笠に着て新しい知識やスキルに無頓着な人は、どのような職場でもいるものです。
医療においては、そのような姿勢はかなり命取りになるので、比較的少ないかもしれませんが、新しい知識や技術は貪欲に吸収していく姿勢が無いと、復帰するのは難しいと言えるでしょう。
ブランクが長いならば、思い切って新人看護師になったつもりで、復職するほうが良いかもしれません。余分なプライドは患者にとって迷惑以外の何ものでもありません。
キャリアがどうあれ、勤務先の先達に教わろうとする姿勢を取ることが、周囲に馴染む上でも勘を取り戻す上でも大事なことでしょう。
一度離職すると気付かないうちに勘は鈍っていきます。
また、バリバリ現役で働いていたイメージというのは、かなり強いもので、無意識のうちに現役の頃と同じように動こうとして、結果的にバテてしまうこともありますので、
復帰支援制度やセミナーを活用することは、そのイメージの修正にもつながります。
復帰してから「こんなはずじゃなかった」と悩んで周囲に迷惑をまき散らすよりは、さまざまな点で現役の頃より衰えている前提で行動したほうが、スムーズに事が運びやすいものです。
一分一秒の間に進歩していると言われる医学ですから、なおさら謙虚さを忘れずにしたいものですね。