こころコラム

Vol.33 2018年に制度改正となる新たなケアマネージャー試験

介護職の登竜門ともなっている資格「ケアマネージャー試験」。
このケアマネージャー試験の制度が2018年までに段階的に変更されていきます。

これまでのケアマネージャー試験と比べ、どういった変化があるのかについてご紹介していきます。

ケアマネージャー試験の制度改正

ケアマネージャー試験の制度改正は2015年に発表され、2015年から段階的に変更されていき、2018年度に完全に制度改正となる形となります。

2015年度・・・試験内容変更(解答免除が無しに)
2016年度・・・研修内容変更(研修時間拡大)
2018年度・・・受験資格変更(受験資格が厳しく)

以上のような流れで、段階的に制度が改正されていきます。

試験内容変更(2015年度より実施)

これまでのケアマネージャー試験では、一部の資格保有者などに解答免除がありました。
(全60問中最大35問が免除されていました。)

この解答免除のルールが、2015年度より無くなります。
2015年度よりは、誰であっても全60問に解答する形となりました。

研修内容変更(2016年度より実施)

これまでのケアマネージャー試験では、試験合格後に最大44時間の実務研修が必要でした。

この実務研修時間が、2016年度より最大44時間から最大87時間まで拡大し、研修内容もこれまでより豊富で難しい内容も含まれてくる様です。

受験資格変更(2018年度より実施)

これまでのケアマネージャー試験の受験資格としてあった「介護等業務(実務経験5年又は10年)」が撤廃されます。
新たな受験資格としては、「法定資格保有者もしくは特定業務の従事者かつ実務経験が5年以上」となります。
“法定資格保有者”というのは、医師・看護師・介護福祉士・社会福祉士など医療・福祉関係の資格保有者を指し、“特定業務の従事者”というのは、生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員などを指します。

つまり、これまでは介護業務全般に5年~10年程度携わればケアマネージャー試験は受験できましたが、今後2018年以降は、法定資格取得者もしくは特定業務に携わった方でないとケアマネージャー試験は受験できない形となります。

これまでより難しく

このように、ケアマネージャー試験は試験内容にしても、研修にしても、受験資格にしても総じてこれまでよりハードルが上がり難易になります。
背景には、介護職の質を底上げする意図があるようです。
試験的には難しくなってしましましたが、これで介護現場の質自体は上がるかもしれません。

今回ご紹介したようにケアマネージャー試験はより難しくなっていきます。
試験受験を考えている方は、出来るだけ早めに受験し合格しておいた方がよいかもしれません。

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