介護職を志望する方達にとって気になるのが、やはり収入面ではないでしょうか。
もちろん勤続年数や役職によって変わってはきますが、それでもだいたいの金額については知っておきたいですよね?
そこで今回は厚生労働省の「平成25年度賃金構造基本統計調査」を参考に、介護職の収入についてのお話をしていきたいと思います。
まずは初任給についてですが、介護福祉士の資格を取得してから働き始めた場合の初任給(諸手当を含めない基本給)は、年齢に関係なく12万円~14万円くらいとなっています。
また介護福祉士の学校を卒業してから、老人保健施設や特別養護老人ホームなどの施設に就職をした場合の初任給については、だいたい16万円前後となっています。
介護の仕事は資格さえ持っていれば比較的簡単に就職できることもあってか、初任給についてはほかの職業に比べて少なくなっているようです。
そして平均年収についてですが、各福祉施設で働く介護職員の平均年収は約307万円となっています。
勤務している事業所の規模による収入差はほとんど無いため、大きな会社で働いたからといって高い年収が得られるわけではないようです。
このように介護職はほかの職業に比べて収入額が少なめとなっているのですが、その代わりに以下のような強みを持っています。
・性別による収入の差が小さい
世の中にある多くの職業は性別によって大きな収入格差があり、中には女性の平均年収が男性の半分未満となっているものもあります。
しかし介護職の年間給料収入の男女差は約39万円と、ほかの職業に比べてかなり小さいものとなっています。
・年齢による年収の差が小さい
性別と同じように年齢別で見てみても、いずれの年代も200万円~400万円と年収に大きな差はありません。
これには勤続年数による年収の上昇が少ないことが理由の1つとして挙げられるのですが、今後は介護職の需要がより高まっていくことから、
収入面については全体的に改善されていくことが予想されています。
・60歳以降になっても働き続けられる
一般的な企業では定年を迎えた60歳以降も働き続けようとすると収入が激減してしまいますが、介護職には定年というものが存在しません。
そのため60歳以降も現役で働き続けて一定額の収入を得続けたいという方には、介護職はオススメの職業となっています。
中には80歳になっても介護職員として働き続けている元気な方もいるそうですよ。
このように介護職は金銭的な待遇が悪いといわれていますが、その代わりに上記のような強みも持っています。
女性の方や今までまったく違う業界で働いていたシニアの方などにとっては、介護職はメリットの多い職業であるといえるでしょう。