こころコラム

Vol.20 老人ホーム内に学習塾も!? 最新の介護設備&施設

「ドーム型グラウンド」や「ロッククライミング施設」など、昔では考えられないような驚きの設備や施設が設けられている小学校が増えているそうです。
しかし実は老人ホームをはじめとした高齢者向け施設の中にも、見たら驚くような最新の設備や施設が導入されているところがあるのです。

そこで今回は高齢者向け施設に導入されている最新の設備や施設を、実例と共に紹介したいと思います。

最新テクノロジーを導入「グッドタイムリビング 千里ひなたが丘

最先端の設備を数多く導入していることで注目を集めているのが「グッドタイムリビング 千里ひなたが丘」です。
「グッドタイムリビング 千里ひなたが丘」は2014年11月1日に大阪府吹田市にオープンした有料老人ホームで、施設内には以下のようなさまざまな最新テクノロジーが積極的に導入されています。

・昇降式洗面カウンター
入居者の体型や車椅子の利用の有無などに応じて、高さを5段階まで調節できる洗面カウンターです。
またカウンターとボウルが一体形状になっていたりと、カビや汚れが付着しにくいように設計されています。

・天井走行型リフト
上から吊り下げた状態でそのまま入浴することができる、メッシュ素材のスリングシートです。
使用することで介護する側とされる側、両方の肉体的負担を解消することができます。

・見守りシステム「Neos+Care」
(ネオスケア)

壁面に設置されているセンサーユニット(カメラ)が就寝中の入居者の動きを検知し、起き上がりや離床、柵越え、端座位といった動きを感知すると、スタッフが常備しているタブレット端末にアラートが通知されるという見守りシステムです。

さらに転倒事故を検知したときに、その前後10秒間の映像を保存する機能も装備されています。

運営会社である「オリックス・リビング」の森川社長は、老人ホームに最新テクノロジーを導入することで「入居者の安心に包まれた豊かな暮らしをつくる」「職員が65歳までサービスに従事できる環境をつくる」という2つの目的を達成したいとコメントしています。

学習塾を併設「ココファン日吉」

現在「介護・福祉サービス・人材の融合検討チーム」が検討している計画は大きく2つあります。

「ココファン日吉」はさまざまな施設を併設しているサービス付き高齢者向け住宅で、建物の中にはクリニックや調剤薬局のほかに、学習塾もテナントとして入居しています。
運営会社である「学研ココファン」は、学研ホールディングスを親会社とした、南関東を中心に高齢者向け事業を展開している会社です。
同社は学研の主力事業である学習塾事業と高齢者福祉事業を一体運営することによって、子どもと高齢者が相互交流できる環境を実現しました。

また大阪に本社を置く「株式会社ケア21」は、2015年11月に教育事業を手掛ける「株式会社ウィザス」と事業提携をし、その提携内容の1つとして介護施設に学童保育所や学習塾を併設することを発表しています。
複数の会社が学習塾を併設した高齢者向け施設を展開していることから、今後はこのような介護施設が少しずつ増えていくことでしょう。

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