こころコラム

Vol.13 「介護福祉士」の資格を取得するメリットとは

今現在、無資格や初任者研修資格修了のみで介護の仕事をしている方の中には、国家資格である「介護福祉士」の資格を取るべきかどうか迷っているという方も少なくないと思います。

ご存知の通り、介護福祉士の資格がなければ介護の仕事を続けられないというわけではありません。
また、介護の仕事を続けながら研修を受講して受験資格を得るのは難しい面もあるかもしれません。

それでも、今後も介護の仕事を続けていくつもりであれば、ぜひ介護福祉士の資格取得を目指すことをおすすめします。
資格を取得することで多くのメリットが得られるためです。
今回は、介護福祉士の資格を取得するメリットをご紹介します。

「介護のプロ」だと証明する唯一の国家資格

介護福祉士は、「名称独占」の国家資格です。
名称独占というのは、この資格を取得することによって「介護福祉士」と名乗って介護の仕事を行うことができるという意味です。

医師や看護師などのように資格がなければ業務を行えない「業務独占」の資格ではないので、資格がなくても介護の仕事を行うことはできます。
しかし、この資格を持っていることで介護の専門知識と技術を身につけた介護のプロであることを証明できるのです。

資格取得によって就職時や職場内での信用が高まることはもちろん、社会的な信用も高まると言えるでしょう。

給与や待遇の向上につながる

勤務先の規定によりますが、資格を取得することで基本給が上がったり資格手当が支給されたりするケースが多いです。
劇的に収入が増えるということはないかもしれませんが、それなりに収入アップを見込めるはずです。

また、事業所内に配置が必要な役職の中には「サービス提供責任者」「生活相談員」など介護福祉士の資格を持っていることが要件になっているものもあります。
こうした重要な仕事を任される機会を得ることにもなり、介護の仕事を続けていく中でのキャリアアップにつながります。

さらなるキャリアアップにも役立つ

介護職の公的資格として人気の「ケアマネージャー」資格を取得しようと考える場合にも、介護福祉士の資格が生きてきます。
ケアマネ試験は受験資格がかなり厳しく設定されていますが、介護福祉士資格を所持していて定められた実務経験があることで受験可能となるためです。

また、介護福祉士の上位資格である「認定介護福祉士(仮称)」制度の新設が今後予定されています。
この資格を目指すには、介護福祉士の資格を持った上で介護の現場での仕事を続けていくことが必要となると考えられます。

以上、介護福祉士の資格を取得するメリットについてお伝えしました。
介護の仕事を長く続けていこうと考えるなら、介護福祉士の資格取得について、ぜひ検討してみることをおすすめします。

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