こころコラム

Vol.01 理想的な働き方はどれ? 介護職の職場について

介護職にはさまざまな働き方が存在するため、職場選びはその後の介護職生活に大きな影響を与えることになります。

そこで今回はたくさんある介護職の職場を大きく3種類に分類して、順番に紹介をさせて頂きたいと思います。
それぞれどういったところが違うのかを見比べながら、職場選びに役立てていきましょう。

入所系の職場

入所系の職場とは「特別養護老人ホーム」「有料老人ホーム」「介護老人保健施設」など、利用者の生活の場として24時間介護職が必要とされる職場のことです。
こういった施設には寝たきりの方や介助なしでは食事が難しい方などの介護度の高い方が多くいる上に、夜勤もあるため体力が必要となります。

またレクリエーションがある日などは、準備や進行役をしたりすることもありますし、外出をする際にその援助をしたりすることもあるため、仕事内容は多岐に渡ります
身体介護が多く体力的に負担が大きいため、こういった職場での仕事を50代後半から未経験で始めた場合は苦労をしてしまう方もいます。

ただこういった職場で働くと、苦労をする分身体介護の技術が短期間で身につくため、臨機応変に対処する力が付く上に転職をする際も即戦力として期待してもらえる ことと思います。
そのため若いうちに仕事を覚えながら資格を取り、いずれは指導者的立場もしくは施設管理者的立場として働こうと考えている方にはお勧めの職場となっています。

通所系の職場

通所系の職場の代表的なものとして「デイサービス」があるのですが、これは利用者ひとりひとりの自宅まで直接迎えに行き、施設に着いた後は入浴や食事、レクリエーションなどを行っていくというものです。

利用者と同じようにその職場で働く介護職は毎日帰宅をすることができるため、体力的に自身がない方はこういった職場で働くことで、自分のペースで介護の経験を積みながら無理のない生活を送ることができます。

ただし高齢者が「遊びに行く」という感覚を持って利用する場合が多いことから、その分コミュニケーション能力が必要となるため、黙々と仕事をしたいという方には向いていない働き方であるかもしれません。

訪問系の職場

利用者本人の自宅に直接伺い介護をする「訪問介護」という働き方を選ぶメリットして「職場の人間関係に気を遣う必要がない」ということが挙げられます。

もちろん「身体的な介護」や「生活援助」といった、他の職場と同じような仕事をすることにはなるのですが、直行直帰が出来る事業所も多いため同じ事業所のスタッフと顔を合わせる機会が少なくなります。
ただ気を付けて頂きたいのは、基本的に1人で訪問をすることになるため、いざという時には自分1人で適切な判断と処置をする必要があります。
個人の実力が試される働き方となるため、訪問介護は初心者がこなすには少し難しいかもしれません。

今回は介護職の職場を大きく3種類に分類して紹介をさせて頂きましたが、いずれの働き方にもメリットデメリットの両方があります。
そのため「自分にはどういった働き方が合っているのか」ということについてよく考えた上で、職場を選んでいくことが大切なのです。

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