産休(産前産後休業)によってしばらく現場から離れた看護師の方が職場に復帰をしようとした際には「仕事と家庭は両立できるのか?」「ブランクで仕事が出来なくなっていたらどうしよう」といった多くの悩みを抱えるのではないでしょうか。
産休を終えて見事に職場復帰を果たした看護師は多くいても、自分も同じように復帰できるのかと思うと少し不安になってしまいますよね?
そこで今回は産休明けの看護師が職場への復帰を成功させるために抑えておきたい、看護師の職場復帰に関する知識やポイントについてご紹介していきたいと思います。
産休後に再び社会人として働く場合は、働きながら家事や育児を両立できるようにしなければなりません。
それどころかむしろ子どもを産んだあとは「1つの命を育てる母親」としての役割を果たすためにも、どちらかといえば仕事よりも家庭を重視して生活していく必要があるのです。
しかしたとえ以前働いていた職場であっても、たとえば雇用形態を正社員からパートに変えて勤務するように申請した際に、人手が少ない病院やベテランの看護師が少ない病院では却下されてしまう場合もあります。
そのため、もし今まで働いていた職場で雇用形態を変更して復帰することが認められなかった場合は、別の職場への転職を検討する必要が出てくるのです。
子どもをお持ちの方が以前と違う職場で看護師として働く場合には、以下のポイントを踏まえた上で職場選びをしてみましょう。
1 夜勤の無い職場を選ぼう
夜勤の仕事はその人のスケジュールを乱してしまうだけでなく、健康面から考えても決して良いものではありません。
そのため家事と育児を両立しながら働くためには、できるだけ夜勤のある職場で働くことは避けるようにしなければなりません。
日勤でなおかつ夕方に帰宅できる職場で働くようにすると、仕事と家事・育児を両立しやすくなることでしょう。
2 院内託児所がある医療機関がオススメ
自分が勤務している医療機関内に託児所があれば、勤務中に子どもを預けることができるためとても便利です。
保育園に預けるのももちろん良いのですが、院内託児所は運営時間が24時間のところが多かったり月額料も保育園より比較的安かったりと、さまざまなメリットがあるためオススメです。
3 短時間正職員制度を活用しよう
看護師全体の95%が女性であるため、多くの医療機関が看護師の確保・定着を促進するためにさまざまな取り組みを行っていますが、中でも効果を上げているのが「短時間正職員制度」です。
短時間正職員制度とは、時短勤務や週3日の勤務であっても「社会保険の適用」や「退職金制度」「福利厚生」「昇進・昇格」などの正職員としての待遇を受けられるという、
フルタイムで働くことができない方にとって非常に便利な制度です。
全国の約2割とまだ導入している医療機関は少ないですが、できればこの制度を取り入れている医療機関で働きたいものですね。
4 介護施設はブランクがハンデになりにくい
介護施設で看護師として働くというのも、1つの有効な手段です。
以前の記事でも紹介しましたが、介護施設では医療機関ほどの高度なスキルは必要とはされず、仕事が日勤のみとなっている職場もたくさんあります。
ブランクがあるため医療機関で以前と同じように働けるのか不安があるという方は、介護施設で看護師として働いてみても良いのではないでしょうか。