こころコラム

Vol.32 看護職のシフトは2交代制と3交代制のどちらがいい?

夜勤のある勤務先に勤める場合、看護師は交代制で夜勤に入るのが一般的です。

この交代勤務の方式は病院によって異なりますが、主に「2交代制」と「3交代制」の2種類あるということは、看護師の方ならご存知だと思います。

日勤と夜勤のみの2交代制と、日勤、準夜勤、夜勤の3交代制。どちらかのシフトしか経験したことがない方には「別の方式だとどうなのかな?」と思われる方もいるかもしれません。
また、転職や復職などを考える際に、「どっちの方がいいんだろう?」と迷うこともありますよね。

そこで今回は、2交代制と3交代制それぞれの特徴と考えられるメリット、デメリットについてご紹介します。

2交代制のメリット、デメリット

2交代制は、日勤8時間(9時~17時など)と夜勤16時間(17時~9時)などの勤務シフトが一般的です。
夜勤は16時間拘束されることになり、この夜勤の時間の長さが良くも悪くも2交代制の大きな特徴です。

当たり前ですが、長時間の夜勤は疲れます。足腰への負担も大きいでしょう。
この拘束時間の長さから2交代制を嫌う方も少なくありません。

ただし拘束時間が長い分、2交代制の夜勤では2~3時間の仮眠時間が設定されていることが多く、途中である程度まとまった仮眠を取れるので3交代制の夜勤より楽だと感じる方もいるようです。

また、夜勤明けは次の勤務まで少なくとも24時間は必ず空くことになります。
まとまったオフの時間を取ることができるのも2交代制の魅力なのです。

夜勤と日勤という2つのシフトの繰り返しなので、生活リズムも比較的安定しやすいと言えるでしょう。

3交代制のメリット、デメリット

3交代制は、日勤(9時~17時)、準夜勤(17時~1時)、夜勤(1時~9時)など1日を3等分して交代する勤務シフトです。
実際には前後に申し送りのための勤務時間がある場合が多いでしょう。

3交代制は、どの時間帯の勤務であっても最大の勤務時間は8時間プラスアルファです。
2交代制と比べて一度の勤務時間があまり長時間にならないのが特徴です。

ただし、その分休憩は短く、勤務シフトによっては次の勤務までの休息時間が十分に取れないこともあります。
生活リズムが崩れやすく、疲れが蓄積されやすいといった声も多く聞かれます。

自分に合った働き方を見極めて!

2交代制、3交代制どちらにもメリット、デメリットがあることがわかります。
どちらの働き方が合うかは、体力や考え方、ライフスタイルなどによっても変わってくるでしょう。

また、必ずしも2交代制や3交代制で夜勤に入るばかりが看護師の仕事ではありません。
クリニックや施設など夜勤のない勤務先もあります。
育児や家事など家庭生活の都合で夜勤が難しい場合には、日勤のみで働くという選択肢も頭に入れておくことをおすすめします。

自分に合うのはどういう働き方なのかを考える参考になれば幸いです。

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