介護職の仕事は決して楽なものではありませんが、何事にもやりがいを持っていれば頑張れるものですよね。
しかし、やりがいだけではどうにもならない問題があることも事実です。
その1つが特に夜勤の仕事中に襲われることが多い「睡魔」です。
24時間365日稼動している介護施設にとって夜勤は切っても切れない関係にあります。
しかし人間は昼間に行動し夜間は眠る性質を持っているため、こればかりは精神論だけでなんとかできるものではありません。
そこで今回はそんな「睡魔」の対策方法を紹介していきたいと思います。
覚醒作用のあるカフェインはコーヒーやお茶、エナジードリンクに含まれていて、最近ではカフェイン入りのサプリメントも販売されています。
摂取してから15~20分程で効果が現れるので、普段眠くなる少し前に摂取しておくと良いでしょう。
ただしカフェインの覚醒作用は約4時間続くといわれているので、摂取する時間に気をつけないと夜勤後の睡眠にも影響します。
また毎日のようにたくさん摂取していると身体に耐性がついて効果が薄れる場合があり、さらに過剰に摂取すると頭痛や睡眠障害の原因になったりもするので注意が必要です。
目薬には沢山の種類がありますが、刺激と爽快感の強いメンソール入りの目薬がお勧めとなっています。
1種類の目薬を差し続けていると耐性が付いて効果が薄れてしまうため、いくつかの種類を用意して効果的に使っていきましょう。
また短時間で何度も差しすぎるとドライアイの原因になったりするので、1回の分量を少なくして、ある程度の時間を空けて差すようにすると良いでしょう。
物を噛むことで感覚神経が活発になり、眠気を防ぐことができます。
さらに一定のリズムで噛み続けるとセロトニンという成分が分泌されて、脳の覚醒を促進させるため、集中力のアップにも繋がります。
またミント系のガムを噛めば、爽快感も得られて効果的です。
しかし一定のリズムで噛み続けることで、かえって眠気を誘ってしまうこともあります。
その場合はガムではなくせんべいなどの堅い食べ物を食べると、ガムほどの爽快感はありませんが感覚神経にはより強い刺激を与えることができます。
歯磨きは口の中をリフレッシュさせるだけでなく、歯茎が刺激されることによりメラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンの分泌を抑える効果があります。
さらにミント系の歯磨き粉を使えば、爽快感も得られてより目覚め効果にも期待ができます。
また副交感神経も刺激されるため、疲労回復効果やリラックス効果もあります。
人間には体温を一定に保とうとする「ホメオスタシス」という機能があります。
それが運動後や気温の影響などで、上がった体温を一定の温度に戻すために活動することで眠気を引き起こしてしまいます。
眠い時に身体が熱いと感じるのは、体温を下げようと身体の中の熱が手や顔などから外に放出されるためです。
そこで冷たい飲み物や冷感シートで首や背中、脇の下などを冷すようにすると、身体が体温を下げることをやめるため、眠気を感じなくなるのです。
今回は5つの睡眠対策を紹介しましたが、それぞれの効果については個人差があります。
また同じ方法を繰り返していると耐性がついてしまうこともあるので、さまざまな方法を同時に試してみることをお勧めします。